幼くとも大人びた立派な男児
先程このような記事を見つけました。
小学2年生(7才) の男の子が小児がんの抗がん剤治療で髪の毛が無くなってしまった
子どもたちが付ける医療用ウィッグの髪を提供する為に3年間髪を伸ばしているとのこと。
きっかけは、「髪を伸ばして寄付した男の子」の存在を知り、自分も髪を伸ばして
誰かの助けになりたいと思ったとのこと。
最初は、男の子なのに髪を伸ばしていることもあって、教室で同級生にからかわれる事もあったという。
しかし自分が周りにどう言われようと気にせずに髪を伸ばし続けたとのこと。
並々ならぬ継続力が男の子の手入れが行き届いた綺麗な髪から伝わってくる。
小学2年生にもかかわらず名探偵コナン級の大人びた考え方、まさに「立派」の2文字尽きる。
しかし、自分が同じ小学2年生の頃を振り返ると宿題や遊び、○○くんと喧嘩したから
仲直りをどうしようくらいの事しか考えていなかったなぁ。
自分の事で精一杯で他人の事まで考えていなかった。
それは、今の同じなのかもしれない...
僕も何かボランティアでもやってみようかな。
子どもから学ばされることは本当に多い。
NPO団体の名前は「Japan Hair Donation & Charity(JHD&C)」という。
理想の男の生き様を描いた傑作 重松清『とんび』
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/10/25
- メディア: 文庫
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一昨日、重松清さんの小説「とんび」を買いました。
現在読んでる途中ですが....
購入のきっかけは、ドラマの方を見て涙が止まらなくなったから。
高校時代に日曜劇場で放送されたことがあって、内野聖陽さんが主人公の「ヤス」佐藤健さんがヤスの一人息子の「アキラ」を演じてました。
あの頃は、内野さんの演技を見て、「暑苦しいおっさんだな」とチャンネルを変えて
しまいましたが大人になってから見てみると内野さんが演じる「ヤスさん」の人柄が
かっこよくて...かっこよくて...
ヤスさんは、広島の運送業者で働く不器用な頑固者。
息子のアキラが幼い頃に仕事場の事故で妻の美佐子を亡くし、男手ひとつでアキラを懸命に育てていくわけなんですが、
ヤスさんは、不器用だから中々自分の本当の気持ち、本当に言いたい事が
中々口に出せないんです。
行動も自分の想いとは裏腹になってしまう。
それで、周りからいつも誤解されてしまう。
あとあと一人で、寂しいような、「なんでいっつも俺はこうなんだ!」っていうヤスの表情がもう、人間臭いというか、すごい温かさがあるんですね。
内野さんの演技力には、本当に感銘をうけますが、
でも、いくら周りから誤解されても息子のアキラには届いている。
父親の言いたい事、本当の気持ちが分かっている。
「親子だから分かることがある」
そんな二人の姿に毎回毎回、温かさで視聴者も読者もいっぱいにさせられて、号泣の
嵐ですよ!
あんまり泣かせんじゃねーよ、よそでやってくれよ! ってなりますよ(笑)
「不器用」って、なんか良くないイメージで持たれやすいじゃないですか。
損した気分になったり、直した方がいいのかなぁ...ってね。
でも、ヤスさんの姿をみて初めて
「あっ、不器用ってこんなにもかっこよくて素敵ななんだ。」
不器用って悪くないし、直さなくてもいいんだ、って思えてきます。
特に一番感動できる箇所、僕のココイチは、アキラが東京の雑誌の編集社の
入社試験で書いた作文を、ヤスが読ませて貰えるときがあるんですね。
アキラの書いた作文
「嘘と真実」
この内容が一番泣けます。ヤスさんと一緒にアキラの作文を読みたい人は
小説:重松清「とんび」をぜひ手にとってみてください。